あなたは香港の「青い水」を知っていますか?香港警察が使う凶悪な水とスプレー
2019/11/02

「香港衆志(デモシスト)」の中心メンバーである周庭(アグネス・チョウ)さん
反政府抗議活動が続く香港で31日夜、ハロウィンに合わせてデモが行われました。
多くのデモ参加者は着用を禁止されたお面などをかぶって仮装し、規則への「抗議」の意思を表明しました。
香港ではデモ参加者がマスクなどで顔を覆うことを禁じる「覆面禁止法」が10月に施行されており、仮装や覆面、マスクは警察の取り締まりの対象になります。
覆面などしていなくても警察と議論しただけで市民にペッパースプレーをかけるなど警察側の暴力がエスカレートしているようです。

議論しようとする男性に警察官が至近距離から目を狙ってスプレーを照射。
目を押さえた男性は仲間の男性らに両側から肩を抱えられてこの場を離れていきました。
「香港衆志(デモシスト)」の中心メンバーである周庭(アグネス・チョウ)さんによれば、「ペッパースプレーは少しかけられただけでも、とっても痛くなります。しかも、数分間だけではなく、家に帰ってシャワーを浴びても次の日まで痛み続けます」
こうしたスプレーだけでなく、警察がデモ参加者の排除に使う放水車の「青い水」が相当に凶悪な液体らしいのです。
降りかかった「香港の青い水」は強い痛みを伴った

警察に拘束されるデモに参加した若者
9月末の日暮れ時、香港・金鐘の政府庁舎前でデモ隊が火炎瓶や石を投げる様子を写真に収めていると、警察の放水車がバリケードで囲われた敷地の際まで乗り出してきて放水を始めた。「強制排除が始まったな」。そう思い撮影を続けていると、放水銃が上を向いた次の瞬間、少し離れた高架にいる記者(田中)の周りにも、「青い水」が雨のように降り注いだ。
違法デモの参加者を見分けるために着色すると聞いていたので「ああ、やられた」くらいの気持ちだったが、すぐ異変に気がついた。腕や首に刺すような痛みが出始めたのだ。顔全体を覆う簡易ガスマスクをしていたのが幸いした。横目で見た男性は激しくせき込み、座り込んでいた。
現場を離れてウエットティッシュで拭いても全く落ちず、痛みは強まる。どこかの記者に写真に撮られても、構っていられない。取材をあきらめて地下鉄でホテルに戻る途中、見ず知らずの男性が「大丈夫ですか?」と腕を拭いてくれた。
水をかけると痛みが増すのでシャワーを浴びることもできない。結局、消毒用アルコールで拭いて治まったものの、腫れは一晩近く続いた。写真はブレていて使い物にならなかった。「痛み」を言葉で伝えるのは難しい。香港の人々の痛みや苦しみは、正しく伝わっているのだろうか。(田中靖人)
産経新聞:https://www.sankei.com/world/news/191025/wor1910250003-n1.html
4日間の日程で行われた重要会議を31日に終えた習近平の中国共産党は、香港の治安の強化に向けて法整備を進める方針で、香港の反政府デモの取り締まりは今後いっそう強化されそうです。

近未来の監視社会を描くSF映画にでも出てきそうな香港の武装警察
周庭さんは訴えます。
「香港はますます警察国家の方向に向かっています。私たちの命も、社会のシステムも、全て権力乱用の警察に支配されています。だから、私たちは引き続き反抗しないといけません。私たち香港人は諦めません」
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