尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の日本の排他的経済水域(EEZ)内で、中国が新たに海上ブイを設置したことが確認されました。

中国側は気象観測が目的だとごまかすでしょうが、軍事目的で海中のデータを収集しているとみてまず間違いないでしょう。
自衛隊潜水艦を識別するスクリュー音の収集・分析の可能性
中国が領有権を主張する尖閣周辺のEEZ内でブイが確認されたのは、平成28年以来。日中関係筋によると、ブイは尖閣西側で台湾北方のEEZ境界となる日本と中国の中間線付近の日本側に設置された。黄色で直径、高さとも約10メートル。「中華人民共和国国家海洋局」と記され、アンテナを備えているという。
海上保安庁はブイの設置場所について「日本が主張する中間線の極めて近傍」としている。中国大陸の基準線が明確ではなく、中間線には一定の幅があるとされるためだが、複数の関係者によると、日本が主張する中間線より日本側に設置されていることが確認されたという。
中国は、一方的なガス田開発を進める東シナ海などで相次いでブイを設置。28年8月にも、日本のEEZ内で尖閣北西海域の中間線から約10キロ日本側でブイが確認された。高さ約10メートルで「中国海洋観測浮標」と記されていたという。
中国は新たなブイで艦船の航行に影響する気象観測などを行う一方、海中の音波を測定し、自衛隊の潜水艦を識別する固有のスクリュー音などの収集・分析を進めている可能性もある。
東シナ海での中国の海洋活動をめぐっては韓国でも危機感が高まっており、現地報道によると、黄海周辺の韓国のEEZ周辺などでも中国がブイを設置、「軍事情報の収集目的」との指摘がある。
産経ニュース https://www.sankei.com/affairs/news/181002/afr1810020003-n1.html
中国に媚びる韓国のEEZ周辺のブイはどうでもよいですが、日本のEEZ内のブイは見過ごすわけにはいきません。
日中中間線付近では中国がガス田開発用のプラットホーム(掘削施設)を次々に建設しており、中国は2008年6月の協力合意を無視して一方的な開発を進めています。
同中間線の中国側ではすでに16基のガス田掘削施設が設置されています。
大きなプラットホームにはヘリポートや作業員の宿舎など、さまざまな設備があるといいます。

これらのプラットホームは軍事利用できてしまうところが問題で、通信関係の傍受設備を設けることもできれば、海底部分にソナーを置くこともできる。
その気になれば、対空ミサイル設置も可能だと言います。
さて、東シナ海から南シナ海に目を移すと、ここでも中国の攻撃的な行動が確認されました。
中国が軍事拠点化を進める南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島周辺で、米アーレイバーク級駆逐艦「ディケーター」に中国艦船の駆逐艦「蘭州」が異常接近したという報告です。

Photo https://gcaptain.com/photos-show-confrontation-between-uss-decatur-and-chinese-navy-warship-in-disputed-south-china-sea/
米中の駆逐艦、南シナ海で41メートル超近接対峙
衝突直前の瞬間を公開
南シナ海で先月30日に米国駆逐艦「ディケーター」と中国海軍駆逐艦「蘭州」が41メートルまで接近した瞬間の写真4枚が公開された。
米海軍ニュースサイトgCaptainは2日(現地時間)、米海軍が提供した「ディケーター」と「蘭州」の対峙を撮影した写真を公開した。全長150メートルほどの最新ミサイル駆逐艦2隻が超近接対峙する場面と、「ディケーター」が衝突を避ける場面が見える。
gCaptainがウェブサイトに公開した写真は、旅洋級ミサイル駆逐艦「蘭州」が船尾でアーレイバーク級駆逐艦「ディケーター」(DDG-73)の船首が向かう航路をふさぎ、接触しそうな瞬間だ。米海軍は当時の両軍艦の距離は41メートルだったと発表した。衝突を避けるために「ディケーター」は右側に船首を向けた。
「ディケーター」は当時、中国が領有権を主張するスプラトリー諸島(中国名・南沙諸島)のガベン礁(南薫礁)、ジョンソン南礁(赤瓜礁)など12カイリ(約22キロ)内の海域で「航行の自由作戦」を実行中だった。
中央日報 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181004-00000020-cnippou-kr
米国の太平洋艦隊報道官は、中国艦の行動は「危険で職業意識に欠ける」と非難した上で「米海軍は国際法で認められたすべての場所で航空機を飛ばし、艦船を航行させ、作戦行動をとり続ける」と、南シナ海での中国の覇権的進出に対抗していく姿勢を示しましたが、中国はすでにここまで攻撃的な行動を取り始めています。
中国の挑発行為や示威行動は何らかの動きや変化と連動していることがよく指摘されます。
尖閣諸島にあっては、沖縄県知事選の結果を中国側も相当な関心を持って注目していたでしょう。
平成28年以来のブイ設置は県知事選での親中派勝利により尖閣奪取に向けて一段弾みがついたからではないかと疑ってみたくなります。
菅官房長官は当該ブイの設置は、国連海洋法条約上問題があり得るとして、外交ルートを通じて中国に抗議をしたことを明かしましたが、日本政府が多少厳しく抗議したところで中国が尖閣周辺のブイを撤去するとは思えません。
日本側のEEZ内であれば、いっそブイを回収してしまってはどうか。
中国側のEEZ内に、もし日本がブイを設置すれば、中国はためらわずに回収するか、もしくは破壊すると思うのです。
南シナ海、東シナ海ともに中国の本気度が高まってきた以上、日本も本気で領土を守らなければなりません。
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中国側は気象観測が目的だとごまかすでしょうが、軍事目的で海中のデータを収集しているとみてまず間違いないでしょう。
自衛隊潜水艦を識別するスクリュー音の収集・分析の可能性
中国が領有権を主張する尖閣周辺のEEZ内でブイが確認されたのは、平成28年以来。日中関係筋によると、ブイは尖閣西側で台湾北方のEEZ境界となる日本と中国の中間線付近の日本側に設置された。黄色で直径、高さとも約10メートル。「中華人民共和国国家海洋局」と記され、アンテナを備えているという。
海上保安庁はブイの設置場所について「日本が主張する中間線の極めて近傍」としている。中国大陸の基準線が明確ではなく、中間線には一定の幅があるとされるためだが、複数の関係者によると、日本が主張する中間線より日本側に設置されていることが確認されたという。
中国は、一方的なガス田開発を進める東シナ海などで相次いでブイを設置。28年8月にも、日本のEEZ内で尖閣北西海域の中間線から約10キロ日本側でブイが確認された。高さ約10メートルで「中国海洋観測浮標」と記されていたという。
中国は新たなブイで艦船の航行に影響する気象観測などを行う一方、海中の音波を測定し、自衛隊の潜水艦を識別する固有のスクリュー音などの収集・分析を進めている可能性もある。
東シナ海での中国の海洋活動をめぐっては韓国でも危機感が高まっており、現地報道によると、黄海周辺の韓国のEEZ周辺などでも中国がブイを設置、「軍事情報の収集目的」との指摘がある。
産経ニュース https://www.sankei.com/affairs/news/181002/afr1810020003-n1.html
中国に媚びる韓国のEEZ周辺のブイはどうでもよいですが、日本のEEZ内のブイは見過ごすわけにはいきません。
日中中間線付近では中国がガス田開発用のプラットホーム(掘削施設)を次々に建設しており、中国は2008年6月の協力合意を無視して一方的な開発を進めています。
同中間線の中国側ではすでに16基のガス田掘削施設が設置されています。
大きなプラットホームにはヘリポートや作業員の宿舎など、さまざまな設備があるといいます。

これらのプラットホームは軍事利用できてしまうところが問題で、通信関係の傍受設備を設けることもできれば、海底部分にソナーを置くこともできる。
その気になれば、対空ミサイル設置も可能だと言います。
さて、東シナ海から南シナ海に目を移すと、ここでも中国の攻撃的な行動が確認されました。
中国が軍事拠点化を進める南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島周辺で、米アーレイバーク級駆逐艦「ディケーター」に中国艦船の駆逐艦「蘭州」が異常接近したという報告です。

Photo https://gcaptain.com/photos-show-confrontation-between-uss-decatur-and-chinese-navy-warship-in-disputed-south-china-sea/
米中の駆逐艦、南シナ海で41メートル超近接対峙
衝突直前の瞬間を公開
南シナ海で先月30日に米国駆逐艦「ディケーター」と中国海軍駆逐艦「蘭州」が41メートルまで接近した瞬間の写真4枚が公開された。
米海軍ニュースサイトgCaptainは2日(現地時間)、米海軍が提供した「ディケーター」と「蘭州」の対峙を撮影した写真を公開した。全長150メートルほどの最新ミサイル駆逐艦2隻が超近接対峙する場面と、「ディケーター」が衝突を避ける場面が見える。
gCaptainがウェブサイトに公開した写真は、旅洋級ミサイル駆逐艦「蘭州」が船尾でアーレイバーク級駆逐艦「ディケーター」(DDG-73)の船首が向かう航路をふさぎ、接触しそうな瞬間だ。米海軍は当時の両軍艦の距離は41メートルだったと発表した。衝突を避けるために「ディケーター」は右側に船首を向けた。
「ディケーター」は当時、中国が領有権を主張するスプラトリー諸島(中国名・南沙諸島)のガベン礁(南薫礁)、ジョンソン南礁(赤瓜礁)など12カイリ(約22キロ)内の海域で「航行の自由作戦」を実行中だった。
中央日報 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181004-00000020-cnippou-kr
米国の太平洋艦隊報道官は、中国艦の行動は「危険で職業意識に欠ける」と非難した上で「米海軍は国際法で認められたすべての場所で航空機を飛ばし、艦船を航行させ、作戦行動をとり続ける」と、南シナ海での中国の覇権的進出に対抗していく姿勢を示しましたが、中国はすでにここまで攻撃的な行動を取り始めています。
中国の挑発行為や示威行動は何らかの動きや変化と連動していることがよく指摘されます。
尖閣諸島にあっては、沖縄県知事選の結果を中国側も相当な関心を持って注目していたでしょう。
平成28年以来のブイ設置は県知事選での親中派勝利により尖閣奪取に向けて一段弾みがついたからではないかと疑ってみたくなります。
菅官房長官は当該ブイの設置は、国連海洋法条約上問題があり得るとして、外交ルートを通じて中国に抗議をしたことを明かしましたが、日本政府が多少厳しく抗議したところで中国が尖閣周辺のブイを撤去するとは思えません。
日本側のEEZ内であれば、いっそブイを回収してしまってはどうか。
中国側のEEZ内に、もし日本がブイを設置すれば、中国はためらわずに回収するか、もしくは破壊すると思うのです。
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