中国のウイグル弾圧 強制収容100万人以上か 石平氏「青空監獄」と窮状を形容!
2018/09/16

中国・新疆ウイグル自治区ウルムチを警備する治安部隊=2009年7月(AP)
スイス・ジュネーブで8月に開かれた国連の人種差別撤廃委員会で、「100万人以上が新疆ウイグル自治区の再教育施設に強制的に収容されている」と米国の人権活動家らが非難しました。
中国政府は大量拘束や強制的な収容について全否定しているようですが、同自治区の治安当局者が産経新聞に対して、再教育施設「教育・転化センター」に多数のイスラム教徒を強制的に収容している事実を認めたという報道がありました。
100万人とは驚くべき数字ですが、チベットでは100万人以上が中国側に殺されたと言われています。
100万人なんてありえない、嘘だと思いますか?
1966年から1976年までの10年間に中国では「文化大革命」と称する政治的大粛正によって、少なくとも数千万人が殺されたり自殺に追い込まれて命を落としています。
中国とは我々の想像を超えた、空恐ろしい国なのです。
ウイグルに話を戻しますと、ロイターの5月のコラムで、「ウイグル族にとって、逃げ隠れできる場所はどこにもない。監視対象の個人が自宅や職場から300メートル以上離れると、顔認識ソフトが自動的に当局に通報すると言われている。」「住民が個人の追跡を可能にするスマートフォン用アプリをダウンロードしないままだと逮捕される可能性がある。海外旅行をしたいと願うだけでも、逮捕の原因になる可能性があり、中国政府は出国者の家族を拘束し、強制送還を求めて政治的な圧力をかけたりもする。」と伝えています。
中国の事情に詳しい石平(せき・へい)氏によれば、ウイグルでは現在、国民監視システムに加えて、「安全検査」という名の強制検問も日常的に行われているようです。
新疆自治区は「青空監獄」
あらゆる施設で行われる身体検査
監視カメラと人工知能(AI)とを結合させた国民監視システムが、新疆自治区全体をカバーしていることはいうまでもないが、それに加えて、自治区のあらゆる公的場所では今、「安全検査」という名の強制検問が日常的に行われている。
銀行、郵便局、病院、百貨店、スーパーマーケット、映画館、自由市場、電車の駅などなど、あらゆる施設の入り口に検問所が設置され、出入りする人々は全員、身分証明書の提示を求められた上で、所持品のすべてや身につけているものまでを検査されているのである。
その結果、新疆の人々は街に出かけたり買い物したりして普通に生活しているだけで、1日十数回以上、場合によって数十回以上の検問を受ける羽目になっている。
ラーメン屋さんに入ってラーメン1杯を食べるために、あるいは公衆トイレに入って用を足すごとに、検査を受けなければならない。
銀行や百貨店や大型施設の場合、入り口に空港の安全検査と同様の機械が設置されているが、普通のラーメン屋さんや小さなスーパーマーケットの検問は文字通り「人の手」に頼っている。
つまり、入り口に大の男が立っていて、入ってくる人の体に両手を伸ばして指で触れながら、「異常なもの」を身につけているかどうか、を検査するのだ。
もちろん、相手が女性であってもお構いなし。「人権」なんか、なきもの同然である。
武装警察と政府要員による町のパトロールも日常化している。
新疆自治区の至る所で、自動小銃所持の武装警察がパトロールするのは日常的風景となっているが、そのために、中国政府は20万人の武装警察を新疆に派遣している。それでも足りないと思ったのか、政府はさらに準国家公務員としての「パトロール要員」を大量に雇っている。
あるいは各地の住民を「ボランティアパトロール隊」として組織化して町の監視に当たらせている。
そういう人々は推定100万人を超えており、政府当局は、自治区の隅から隅まで、監視の目を光らせているのである。
このようにして今の新疆自治区では、そこに住む人たち、特にウイグル人たちは、日常的に監視されたり検問されたりして、基本的な人権が恣意(しい)的に蹂躙(じゅうりん)され、人間としての尊厳と自由を奪われている。
ウイグル人たちの独立運動を力ずくで押さえつけるために、中国政府は今、新疆自治区全体を、まさに「青空監獄」にしてしまったのである。
産経ニュース https://www.sankei.com/column/news/180823/clm1808230006-n1.html
日本にもウイグル族の人たちが暮らしています。
故郷の親族の安否を心配しながら過ごしている人たちがいることを是非知ってください。
中国のウイグル弾圧 日本在住の親族ら悲痛な叫び
死因の再診断許されず
「男たちが弟のもとに来て『ただの教育施設だ。1カ月で帰ってこられる』と言って連れていったらしい」。関東在住の40代のウイグル族女性、ザイトゥナさん(仮名)は昨年9月、新疆にいる弟が再教育施設に連行されたと連絡を受けた。1カ月たっても弟は帰ってこず、故郷にいる母親が問い合わせても、警察は「わからない」と繰り返すばかり。8カ月がたったころ、急に警察から「心臓病で亡くなった」と母親に連絡が入った。
「母は泣きながら何度も警察に問い続けたようです。『なぜ連れて行かれたのですか。何の罪があったのですか』と。しかし、警察は何も答えてくれなかった」とザイトゥナさんは涙を浮かべる。弟の遺体の引き取りは断られ、死因の再診断も許されなかった。
日本ウイグル協会のイリハム・マハムティ会長(49)によると、連行対象となっているのは、ウイグル族のほか、新疆に暮らすカザフ族や回族などのイスラム教少数民族ら。イスラム過激思想や分離主義的な思想の持ち主と疑われた者のほか、イスラムの礼拝を実践しているだけの者や、国外への渡航歴がある者、国外在住の親族がいるだけの者も含まれるという。
ザイトゥナさんは、弟が毎週、イスラム教徒にとって大切な金曜礼拝に通っていたことが、連行の原因ではないかと考えている。

人権弾圧が続くウイグル
共産党思想の暗記できなければ虐待
再教育施設の元収容者男性にインタビューした米紙ワシントン・ポスト(電子版)は、施設内では中国共産党の思想などの暗記教育が施され、暗記できなければ食事や睡眠はおろか座ることも許されないなどの仕打ちを受けると伝えている。
習近平国家主席を礼賛する歌を歌うのも日課で、規則に従わない者は「水責め」や立ったまま長時間拘束されるなどの虐待を受ける。食事環境は劣悪で、イスラムで禁じられている豚肉やアルコールを強要されることもあったという。
こんな例もある。
日本に留学しているウイグル族女性は、すでに定年退職を迎えて静かな老後を過ごしていた60代の両親が再教育施設に連行された。「きっと私が日本に留学しているからだ」。両親が今どうなっているのかは全くわからず、「一刻も早く無事に帰って来てほしい」と祈る日々だ。
また、17年前から日本で暮らすウイグル族男性も昨年、甥といとこ(女性)が連行対象となった。甥は海外への留学経験があったことが、いとこは女性のイスラム教徒が頭部を覆うベールを着用して親族の葬儀に参列したことが原因になったとみられるという。
二度と戻れない
こうした中、新疆にいるウイグル族は当局からにらまれるのを恐れ、海外の親族とは連絡を取りたがらなくなった。国外在住のウイグル族は、親族の近況や無事さえ確認することができない状況だ。
日本国籍を取得しているザイトゥナさんも、親族から「新疆には二度と戻らないほうがいい」と言われ、母親と会うことや父親の墓参りはもうできないと覚悟している。
「私はずっと中国を、自分の祖国として誇りに思ってきた。中国が大好きだった。でも今はその感情は一切ない。中国当局のウイグル族に対する一連の行動は何も解決しない。憎しみを生むだけだ」。ザイトゥナさんは、こう訴えた。
産経ニュース https://www.sankei.com/world/photos/180913/wor1809130003-p1.html
安倍批判や反日宣伝のためならフェイクニュースまで流す日本の左翼メディアですが、こうした悲痛な叫びは取り上げようともしません。
日ごろ「人権、人権」と叫ぶ左翼の議員たちも同じです。
石平氏は件のコラムでこう警告しています。
「国家と民族の独立を失ったウイグル人たちの悲劇は、われわれにも多くのことを教えてくれるはずである。」
「中国共産党が、どのような政権なのか、国家と民族の独立を中国によって奪われていたらどのような結果となるのか、われわれは心の中で銘記しておくべきであろう。」
チベット・ウイグルを侵略した中共は、日本の尖閣・沖縄を虎視眈々と狙っています。
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